Asprovaのデータは、全てオンメモリー上の多数のオブジェクト内にある。この多数のオブジェクトは階層状にリンクされていると同時に、必要に応じて任意のネットワーク状にリンクされている。オブジェクト内には複数のプロパティが存在し、値はプロパティに格納される。プロパティの型の種類は内部的には30種類以上あるが主なものを下表にあげる。

property

  Expression型はExcel(エクセル)のセルに記述する数式のような式を設定し、値は実行時に計算される。Object型は他のオブジェクトへのリンクをつくり、オブジェクトの階層構造や任意のネットワークをつくる。オブジェクトの階層構造の例を以下に示す。

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図1 オブジェクトの階層構造

   全てのオブジェクトは、ルートオブジェクトの下に存在する。Sample1というプロジェクトの下にオーダ、資源、品目などのオブジェクトが存在し、その下に各データを格納するオブジェクトが存在する。品目の下にはBOM情報が格納される。    

    Asprova APS Ver5.3では、オブジェクトの種類(クラス) 158、プロパティの種類は2446である。