Key words

  1. 加工部門

  2. 組立部門

  3. 余裕期間

  4. ボトルネック工程

  5. 見込みから確定への変更

  6. 加工から組立へフィードバック

 

個別受注生産では、引合の段階でおおよその計画を立て、納期回答し、受注することになります。 この生産方法には、受注後に再設計が必要となり、製造中の設計変更や工程変更が頻繁に発生するという特徴があります。 このため、いくつかの課題が生じます。

  • 熟練の計画担当者が一手に計画立案を担っていることが多く、現状の負荷をきちんと加味することが難しい。
  • 製造中のプロジェクトの進捗管理や、設計変更に伴う再計画に手が回らない。
  • 納期が迫っているプロジェクトの対応に時間を割かれ、納期遅れが多発する。

このような状況は機会損失や顧客満足度の低下につながります。 計画立案を高速に行なうことができる生産スケジューラAsprovaを使うことでこれらの課題を解決できます。

ビデオリスト (28min)
 
68.00 はじめに

個別受注生産とは、製品を受注後に設計し、調達から生産および据付までを管理する生産形態です。 今回は加工・組立をモデルに、個別受注生産の特徴とこれに対する生産スケジューラの活用方法をご紹介します。
 
68.01 マスタ登録とスケジューリング

組立工程のスケジュールを作成しながら、マスタやオーダといった必要な情報について説明します。 マスタやオーダといった情報を登録し、ボタンをクリックするだけで簡単に計画を立案できます。
 
68.02 余裕期間と移動時間

個別受注生産では、設計変更による遅れなど、多くの遅延要因が考えられるため、適度な余裕が必要になります。 Asprovaでは、「余裕期間」や待ち時間を考慮した生産スケジュールを作成できます。
 
68.03 有限能力計画と要員計画

組立部門でのボトルネック工程は最終組立工程とテスト工程です。 ボトルネック工程のように精度が要求される工程では、設備台数や作業員数に基づく有限能力計画が有効です。
 
68.04 オーダの詳細

オーダガントチャートでは、受注オーダとそれに関連する製造オーダを抽出できるので、全体の計画や進捗を簡単に確認できます。 すべての受注オーダを確認したいときは、紐付けオーダガントチャートが便利です。
 
68.05 見込生産と個別受注生産

個別受注生産では、受注後に設計を進めます。 見込みの段階では、標準的な製品のマスタを用いて計画を作成します。 見込みから確定への変更、これに伴う確定オーダのためのマスタの作成を順に説明します。
 
68.06 加工計画と組立計画の連携

組立工程のスケジュールに基づいて、加工工程のスケジュールの立案を行ないます。 組立工程の投入品目は加工工程で製造されるので、組立工程のスケジュールを加工工程に渡しスケジューリングを行います。
 
68.07 実績反映と進捗管理

原料の入荷の遅れを例に、生産スケジューラでどのように対応できるかをご紹介します。 Asprovaでは、さまざまな要因による納期遅れを事前に検知し、余裕期間や製造時間、シフトの調整といった対策を迅速に計画に反映できます。