Q: 有限能力スケジューリングで、製造も運搬も小ロット化しましたが、さらに、リードタイムを短縮する方法はありませんか?
A: リードタイム短縮の、次の手法は、運搬のタイミングです。例えば、重なり方法ESを例にとると、下図のように作業が完全に終わってから、後工程の作業が始まります。
しかし、製造の内容によっては前工程の製造が完了したら、後段取りを待たないでも、仕掛品を後工程に持っていける場合もあります(ケース2)。これにより、リードタイム10-20%短縮しています。ケース3では、後工程は仕掛品が来る前に前段取りを行い、仕掛品が来たら製造が始まるケースです。これでも10-20%短縮します。ケース4では、さらにリードタイムの短縮幅は大きくなり、20%-30%短縮しています。この手法は前段取り時間・後段取り時間が長い場合、特に有効です。
以上、生産計画スケジューラによる生産リードタイム短縮の方法を説明しました。これらすべての計算は生産計画スケジューラにより高速に行うことができます。