SCMでは、まず最初に需要予測が必要になります。需要予測に関する新刊書「ビジネスフォーキャスティング」が発刊されましたので、ご紹介します。
●解説
本書は、様々な予測手法の使い方を、現実に即したサンプルデータを用いて具体的に解説したものである。解説の仕方や取り上げた手法の数で類書を圧倒し、実務者やその上司にとって実に頼もしい参考書である。パッケージソフトなどで高速に自動計算されている手順を、一歩一歩確認しながら辿れるよう、丁寧な説明がなされている。したがって、数学や統計学に強くない方でも楽に読み進めることができ、日頃使用している手法に関し理解を深めることができる。また、誤差に対する考え方など、予測結果の利用者が心得ておくべきことが詳しく解説されている。
詳細に解説されている手法は以下の通りである:時系列法(18種類)、回帰分析、計量経済学および関連手法、ライフサイクルが短い製品に対する予測、定性的予測、予測結果の評価および修正。
意志決定に対する需要予測の影響や、生産計画など各種業務計画との関係も議論している。生販計画(Sales and Operations
Planning)、サプライチェーンおよびスケジューリングへの反映の仕方を紹介している。30年以上に及ぶ著者の実務経験およびコンサルティング経験が凝縮されており、予測関係者にとって正に"必読"の書である。