経理にはラインの数と時間の見える化に加え、お金の見える化が重要になってきます。特に昨今のように東日本大震災の影響で、日本からの部材提供が遅れている場合には、手持ちの在庫をどこのお客様の注文に引き当てるのか?代替品を利用した場合のコストと歩留まりは?注文をキャンセルした場合の違約金の経営への影響は?といったトレードオフを前提にしたジャッジが求められるようになります。
このような環境では結果のみの原価管理では役に立たず、将来を見越したシミュレーションとその情報に基づくアクションが必要といえます。当社の「ASPROVAKPI」機能は、これまで欧米の企業を中心に生産ラインのキャッシュフローの見える化に寄与してまいりましたが、中国工場では現在、リスクシミュレーションの見える化ツールとして利用されています。
通常の生産ラインにおいても多くのリスクが存在します。例えば、当日作業員が不足したり、機械が故障したりなど、中国の工場では日常茶飯事に起こっている出来事です。当社の「ASPROVAKPI」はコンピュータのメモリ上で、生産ラインの稼働を実現することにより、生産計画策定のスピードの速さに加え、ハードディスクに書き込むまでは何回でも計画を変えることができます。
よって、日々起こるライントラブルや将来に予定される定期保守など、生産ラインの停止を前提としたリスクヘッジを可能にします。
生産ラインのリスクの見える化は、その対策の見える化にも繋がります。想定されるトラブルに備えたコンテンジェンシープランがあってこそ、工場は安定した納期と品質を守れるのです。普段から協力工場や外注の能力、負荷なども正確に把握できていれば、内作から外作への生産移管リスクの最小化も可能となるのです。
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当社では、危機管理セミナーを中国各地で開催させていただきます。ご興味のあるお客様はぜひ、当社ホームページをご覧いただき、お近くの場所で開催の際にはご参加下さい。