中国の人件費がここ数年間で5倍にまで跳ね上がり、最近、日系メーカーの工場が自動製造装置の購入を加速させるなど、生産の自動化に取り組み始めたとの報道がありました。
日本の過去の事例を見ても、一度上がり始めた人件費を抑えることは難しいです。当社の生産スケジューラ「AsprovaKPI」は、生産ライン上における人と機械の組み換えにより、人件費を抑えて原価を低減するシステムで、現在、導入を勧めています。
当社のお客様で事務機器を生産している企業の生産ラインでも、セル生産による人件費とロボットによる自動セルのコストを比較し、最終的に量産ラインで自動機械の導入に踏み切った例があります。特に自動車部品製造業ではその傾向が顕著で、溶接などのラインでロボットが次々に導入されています。
自動化に当たって重要とされる要素は、自動機械をオペレーションする要員の教育と機械故障の際の対応ですが、「AsprovaKPI」では、前者を副資源とし、後者を機械故障による代替機の自動選択などの機能で生産ラインを効率化させます。
半導体などのプロセス産業では、早くから機械メンテナンスの自動化計画を視野に動いている工場もあります。今後は中国工場だから、日本の工場だからという区別はなくなり、日本の先端の機械管理のノウハウもどんどん取り入れられていく傾向にあります。
「AsprovaKPI」の機能をさらに応用すると、生産ラインのキャッシュフローの見える化を実現することもできます。生産管理システムの原価管理は、あくまで結果管理でしかなく、設定される標準原価が正しいかどうかの確証もありません。
「AsprovaKPI」を導入していただければ、製造実績や機械稼働率を正確に把握することができますので、現実的な目標原価を設定することが可能となり、将来にわたり、実際の原価と標準の原価のお金の差を見える化することができます。
今回の震災で日本から主要部品が来なくなった中国工場では、手元にある主要部品をどのオーダーに利用すればより高い利益が得られるのか?代替品を利用した場合そのコストはどうなるか?アイドル状態に陥らざるを得なくなった工程ラインでは、日々どの程度の損失が予想されるのか?など、お金の見える化が「AsprovaKPI」により盛んに行われました。ぜひご興味のある方はお問い合わせ下さい。