Asprova SCM開発の起源は約14年前に遡る。1996年秋、私は米国ニューオリンズで開催されるAPICS(American Production and Inventory Control Society)の展示会に向かった。米国の生産スケジューラのライバルメーカーを見るためであった。米国で勝てば世界一だと意気込んでいた。到着して驚いたのは、生産スケジューラのメーカーが皆、「グローバルSCM」と唱えているではないか。私は展示会の数日間でSCMとは何かを理解して帰国した。「コンセプトは素晴らしい。本当にできたらどんなにお客様を喜ばせることができることか!」 帰国後数カ月、どうしたらSCMソフトが作れるか考えた。結果、「今は作れない」という結論を出した。そもそも生産スケジューラ自体がまだ完成の域に達していない。弊社は生産スケジューラの開発を続け、2001年8月、SCMを意識しつつAsprova APS の設計を開発し、生産スケジューラをリニューアルした。

Supply Chain Management

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サプライチェーンの全体最適化を支援する

Asprova SCM

● 高速 & スケーラブル
● 高機能 & シンプル 
● ローコスト & 短納期

2006年、米国MITでSCMの講義が2週間ほど集中してあるという情報を得た。MITはSCMの研究・教育で世界トップの大学である。2006年11月、米国ボストンのMITで世界第一線の研究者の講義とディスカッションに参加し、世界最先端のSCMの議論を体験した。2008年9月、クラウドという言葉が気になり、クラウドに関する書籍を手当たりしだいに熟読した。結果、「ついにSCMを開発するタイミングが来た」と確信した。64BitのマルチコアCPU、数十ギガバイトのメモリー空間、地球上の距離感をなくす高速な回線、高度な安定性とセキュリティ。これらSCMソフトに必要なリソースを全ての企業がローコストで使える時代が到来したのである。2008年10月、Asprova SCMの設計を開始した。設計方針は、以下の3つである。[1]高速・スケーラブル…低価格なマシン環境から大規模なクラウド環境で高速に動作。[2]高機能・シンプル…多彩な機能によりカスタマイズ開発は不要。ユーザ様が自力でプロトタイプを作成し、「自力立上げ」が可能。(線形計画法などの高度な数学的手法は用いない)[3]ローコスト・短納期…上記特徴により、お客様におけるトータルなコストダウンと立ち上げ期間短縮を実現。2010年6月、Asprova SCMをリリースしました。
Asprova SCMは、クラウド環境を活用することにより、これまで数億円かかっていたグローバルSCMシステムの劇的なコストダウンの実現を狙います。

アスプローバ株式会社 代表取締役社長 高橋邦芳

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