プロパティ編集コマンド


プロパティ編集コマンドは、オーダや作業のプロパティの値を編集できるコマンドです。

プロパティ編集コマンドの以下のプロパティに式を記述し、計画パラメタやメニューに組み込み、このコマンドを実行してプロパティの値を編集します。

 オーダプロパティ編集式 収集されているオーダに対して式を実行します。
 作業プロパティ編集式 収集されている作業に対して式を実行します。
 資源プロパティ編集式 プロジェクト内の仮想資源を除く資源オブジェクトに対して式を実行します。
 品目プロパティ編集式 プロジェクト内の品目オブジェクトに対して式を実行します。
 紐付けプロパティ編集式 プロジェクト内のオーダ間(次オーダは除く)の紐付けオブジェクトに対して式を実行します。(Ver.6.1.0からの機能です)
 マスタ入力指図プロパティ編集式 マスタ入力指図オブジェクトに対して式を実行します。(Ver.11.0.2以降 Ver.12 制限機能)
 マスタ使用指図プロパティ編集式 マスタ使用指図オブジェクトに対して式を実行します。(Ver.11.0.2以降 Ver.12 制限機能)
 マスタ出力指図プロパティ編集式 マスタ出力指図オブジェクトに対して式を実行します。(Ver.11.0.2以降 Ver.12 制限機能)
 汎用プロパティ編集式 単純に式を実行します。
MEには何も割り当てられていませんが、PROJECT 変数などを利用し、汎用的にオブジェクトのプロパティを設定します。

 


プロパティ編集式の例

例:リスケジュールの最中に、一時的に炉資源の設定をはずす

資源プロパティ編集式に、

ME.資源区分='炉資源(仕様1)'

を設定します。


例:仕様1テーブルの仕様ABCの仕様名を設定する

汎用プロパティ編集式に、

PROJECT.子オブジェクト['Spec1'].子オブジェクト['ABC'].Spec_Name='Test'

を設定します。


例:オーダ間の紐付けを固定する

紐付けプロパティ編集式に、

ME.固定フラグ=TRUE

を設定します。


例:マスタ入力指図の歩留まり率を0.95にする

マスタ入力指図プロパティ編集式に、

ME.歩留まり率=0.95

を設定します。


例:マスタ使用指図の作業ロットサイズMAXを50にする

マスタ使用指図プロパティ編集式に、

ME.作業ロットサイズMAX=50

を設定します。



プロパティを編集する順番

以下のプロパティにより、プロパティを設定するオブジェクトの順番を定義できます。(Ver.14制限機能)
例えば作業プロパティソート式に「製造開始日時」+「昇順」を設定すると、作業プロパティ編集式にて作業の製造開始日時の早い順にプロパティを編集することができます。

オーダソート式
作業ソート式
資源ソート式
品目ソート式
紐付けソート式
マスタ入力指図ソート式
マスタ使用指図ソート式
マスタ出力指図ソート式


プロパティ編集式が複数存在するときの編集順番

プロパティ編集式が複数存在する場合の実行順番を「編集順」プロパティで定義できます。(Ver.14制限機能)
複数個のプロパティ編集式が定義された場合の実行順番を選択します。
未指定の場合はオブジェクト毎に実行します。Ver.13.1以前の仕様は編集式毎です。

 オブジェクト毎1つのオブジェクトに対してすべての編集式を実行した後、次のオブジェクトに対して編集式を実行します。
 編集式毎1つの編集式をすべてのオブジェクトに対して実行した後、次の編集式を実行します。

例1

資源ごとに、割付いた作業の着手順プロパティ(Work_StartingOrder)に製造開始日時の早い順で番号をつけていくには、以下のようにします。
資源クラスにResourceUser_StartingOrderという整数型のユーザプロパティを追加し、以下のように設定します。

 作業ソート式ME.Work_OperationProductionStartTime
 編集順オブジェクト毎
 プロパティ編集式[1]ME.Work_StartingOrder=ME.Work_OperationMainRes.ResourceUser_StartingOrder
 プロパティ編集式[2]ME.Work_OperationMainRes.ResourceUser_StartingOrder=ME.Work_OperationMainRes.ResourceUser_StartingOrder+1

※ 割付け済み作業にのみセットしたい場合は、プロパティ編集コマンドの前に、作業絞り込みコマンドを挿入し、未割付け作業をフィルタすると良いです。


例2

オーダクラスにOrderUser_RightmostMinLETという日時型のプロパティを追加し、そこに紐付いた末端親オーダの納期のうち、もっとも早いものをセットするときは以下のようにします。

 オーダソート式ME.Item.LowLevelCode
 編集順編集式毎
 プロパティ編集式[1]ME.OrderUser_RightmostMinLET=IF(PropCount(ME.RightOrder)==0,ME.LET,DELETE)
 プロパティ編集式[2]IF(0<PropCount(ME.RightOrder),ME.OrderUser_RightmostMinLET=Min(ME.RightOrder,TARGET.OrderUser_RightmostMinLET),FALSE)

以下でも同じ結果が得られますが、末端親オーダにたどり着くまでに経由するオーダや末端親オーダの数が多くなればなるほど、時間がかかります。

 オーダソート式
 編集順(プロパティ編集式は1つなので編集式毎でもオブジェクト毎でも結果は同じです)
 プロパティ編集式[1]ME.OrderUser_RightmostMinLET=Min(ME.RightmostOrders.TARGET.LET)

 

プロパティ編集コマンドをメニューに組み込む方法

プロパティ編集コマンドの使用例:メニューに組み込む

プロパティ編集コマンドを利用して、指定した期間内の作業を確定するメニューを作成します。

1.メニューの「スケジュール/計画コマンド編集」を選択して、コマンド編集ダイアログを表示し、ユーザ定義メニューを追加します。


2.ユーザ定義メニューに追加するために、空のコマンドを作成します。


3.1で作成したメニューを挿入します。(以下のイメージでは、スケジュールメニューに追加していますが、お好きな場所で構いません)


4.挿入したメニューの下に2で作成したコマンドを追加します。


5.追加したコマンドの下に、作業収集コマンド、作業絞込みコマンド、プロパティ編集コマンドの順で追加したら、計画コマンド編集ダイアログを閉じます。


6.メニューの「テーブル表示/コマンド/カスタムメニュー」を選択します。

7.3から5で挿入・追加したメニューを表示します(下のイメージのようにドリルダウンします)。


8.作業絞込みの行を選択します。プロパティウィンドウの絞込みタブの作業絞込みに確定にした作業を絞り込む式を設定します。
ここでは、「作業が通常割付けか強制割付けされていて、かつ作業の開始日時がプロジェクトの計画基準日時の3日後より過去であり、ステータスが計画済みであれば」という条件とします。


9.メニューレイアウトテーブルでプロパティ編集の行を選択します。プロパティウィンドウの基本タブの作業プロパティ編集式に、作業を確定する式を設定します。


10.メニューの「表示/カスタムメニュー」を選択して、カスタムメニューが表示されるようにします。


11.メニューの「スケジュール」に追加したメニューが表示されています。


12.追加したメニューを選択すると、設定した条件に合う作業が確定されます。


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