安全在庫


自動補充生産機能を使用する際、安全在庫を設定することが出来ます。安全在庫を設定すると、在庫が安全在庫を下回らないようにオーダを補充します。


要件と設定例

以下に要件別の安全在庫の設定例をご説明します。

①基本的な安全在庫の設定

Asprova SCP

オーダテーブルにて、計画在庫オーダを設定します。
計画在庫オーダを登録するには「オーダ種別」プロパティを「在庫(計画)」にし、「拠点」を設定し、さらに日時と数量を「納期」と「オーダ数量」に設定します。
計画在庫オーダは割りつけられ、他のオーダと紐づけられますが、在庫グラフ上に計上されません。

Asprova SCPでは、在庫MIN、在庫MIN2、在庫MIN3、目標在庫MINを使用できません。

Asprova APS

品目の「在庫MIN」に安全在庫量を設定します。これにより、計画基準日時以降、できるだけこの在庫量が確保されるようにオーダが補充されます。この安全在庫のための補充オーダはフォワードで割付けられます。(割付け方向に関する詳細は「割付け方向と日時固定レベル」をご覧ください。)


②一時的に下回ることを許す安全在庫の設定

品目の「目標在庫MIN」に安全在庫量を設定します。これにより、計画終了日時までにこの在庫量が確保されるようにオーダが補充されます。目標在庫MINに関する詳細は「目標在庫MIN」をご覧ください。


③期間別ごと安全在庫の設定(Ver.6制限機能)

品目の「在庫MIN」「在庫MIN2」「在庫MIN3」「目標在庫MIN」を用い、4つの期間の安全在庫を設定することが出来ます。「在庫MIN」の期間開始日時は計画基準日時であり、「在庫MIN2」「在庫MIN3」「目標在庫MIN」の期間開始日時はそれぞれ「在庫MIN2日時式」「在庫MIN3日時式」「目標在庫MIN日時式」にて設定します。

 

下記は、Asprova APSで在庫MIN、在庫MIN2、在庫MIN3、目標在庫MINを使用する場合について説明していますが、Asprova SCPの場合は安全在庫をオーダテーブルにて計画在庫オーダを登録した場合に置き換えて読んでください。

例1:安全在庫を徐々に減らす設定


例2:安全在庫にタイムフェンスをつける設定


例3:安全在庫を増減させる設定



計画パラメタ

安全在庫を設定する場合、1回のリスケジュール中、少なくとも2回の紐付けが必要です。
初回の紐付けはオーダ展開コマンドの中です。このとき、各オーダは通常割りついていないため、オーダの納期などを使ってFIFOで紐付けます。例えば、ある品目にて、以下のようなオーダがあったとします。

オーダコードオーダ種別品目コード数量納期
X在庫C102009/06/01
Y製造オーダA102009/06/10

品目Aは品目Cを原料とするとします。Cの在庫MINには10が指定されているとします。
この場合の紐付けは、安全在庫を加味し、以下のように紐付けられます。


出力側が不足しているため、補充オーダが生成されます。このあとの割付けコマンドでは、この紐付けを使用して割付けられます。その直後の状態は以下のようになります。


これでも、在庫グラフ上では安全在庫を下回ることはありません。しかし、古い在庫から使用するという前提がある場合、この紐付けでは問題があります。

製造オーダに在庫の「C」を投入させるようにするには、割付けコマンドを「オーダ割付け・紐付け」にするか、「紐付け」コマンドを実行することで、2回目の紐付けが実行されるようになり、以下のようになります。


したがって計画パラメタでは、2回目の紐付けはオーダ割付け・紐付けコマンドを使用していれば、その中で実行しますが、「製造オーダ割付け」コマンドや「MRP割付け」コマンドなどの紐付けを行なわない割付けコマンドを設置した場合は、その後に「紐付け」コマンドを設置してください。コマンドの構成の詳細に関しては、「オーダ種別別割付けコマンドと紐付けコマンド」をご覧ください。



備考

自動補充フラグが「はい(1対1生産)」または「はい(在庫+1対1生産)」の場合は安全在庫の設定を行なっても無視されます。



期間別安全在庫の詳細

期間別安全在庫を設定すると、オーダ展開時に一時的な在庫オーダが生成されます。この在庫オーダは、次回の紐付け時までの間、期間の開始日時に割りついています。
この在庫はまさに安全在庫であり、この安全在庫と紐付いたオーダは、計画パラメタの設定によってバックワードまたはフォワードで割りつきます。

(デフォルト計画パラメタで「オーダ割付け・紐付け」コマンドを「製造オーダ割付け」に置き換えて割付けると、以下のように実際に割り付いた状態を確認することが出来ます。)


この在庫オーダを割りついたままにしておくと、在庫を消費してしまうことになるので、在庫グラフでは安全在庫を下回る時間帯が発生します。
また、安全在庫が減少するように期間別安全在庫を設定した場合は、Asprovaは不要と判断した自動補充オーダを自動的に削除します。不要かどうかは割付けた後でないと判断できないため、やはり2回目の紐付け時に判断し、不要分を削除します。


ただし、以下のケースでは自動補充オーダは削除されません。

・自動補充フラグが「はい(1対1生産)」または「はい(在庫+1対1生産)」「はい(需給調整1対1生産)」の場合
・期間まとめを行なっていて、品目クラスの「期間まとめ丸め数量紐付け種別」が「紐付けない」になっている場合



HelpNo.:776150
© Since 2018 Asprova Corporation, All rights reserved.