候補資源選択

スケジューリングロジック

仮割付け処理


一般に作業にはいくつかのタスクが含まれており、それぞれのタスクがいくつかの候補資源を持っています。例えば、製造BOM(使用指図)に次のように設定されているとします。

[製造BOM]
品目指図種別指図コード品目/資源
A1使用指図MR1;R2
A1使用指図MR3
A1使用指図S1K1;K2
A1使用指図S2W1
A1使用指図I1W1

この例では、主資源として3つの候補資源があります。副資源は2系統あり、S1の系統(例えば金型)には2つ、S2の系統(例えば作業員)には1つの候補資源があります。内段取り副資源(同じく作業員)の候補も1つです。この場合は、

3×2×1×1 = 6通り

の組み合わせ候補があることになります。仮割付けではこの6通りのすべての組み合わせについて処理します。さらに次のような複雑な設定もあり得ます。

[製造BOM]
品目タスクセレクタ指図種別指図コード品目/資源
A11使用指図MR1;R2
A11使用指図MR3
A11使用指図S1K1;K2
A11使用指図S2W1
A11使用指図I1W1
A12使用指図MR4;R5;R6
A12使用指図S1K1
A13使用指図MR1;R2
A13使用指図S1K3;K4

この場合は、

3×2×1×1+3×1+2×2=13通り

の組み合わせ候補があります。



違う指図コードで同じ資源を使用しないようにする

例えば以下の製造BOMでは、作業者1と作業者2は供に指図コードS1とS2に設定されています。

品目工程コード指図種別指図コード品目/資源必要資源量
A1加工使用指図MR11
A1加工使用指図S1作業者1;作業者20.5
A1加工使用指図S2作業者1;作業者20.5

上記の場合、候補資源の組合せは以下の4つになります。

MS1S2   
R1作業者1作業者1   
R1作業者2作業者1   
R1作業者1作業者2   
R1作業者2作業者2   

作業者1と作業者2の必要資源量が0.5で多台持ちが可能なため、同じ作業に対してでもS1が作業者1でS2が作業者1に割り付く可能性があります。1つの作業を2人で作業させたい場合は、このような割付けは避ける必要があります。

マスタ(工程セレクタ/マスタ作業/タスクセレクタ)の“違う指図コード同じ資源を使用可能プロパティ”を“いいえ”に設定すると、違う指図コードで同じ資源を使用しないようになり、この例では候補資源が下の2つになります。

MS1S2   
R1作業者2作業者1   
R1作業者1作業者2   

※“違う指図コード同じ資源を使用可能プロパティ”は、タスクセレクタ→マスタ作業→工程セレクタの順で設定を見ていきます。設定がない場
合親を見に行き、最終的にない場合は「はい」となります(そのため、デフォルトでは“はい”になっています)。

候補資源の制限

マスタで定義される候補資源が常に実際の候補になるとは限りません。以下のように様々なデータの設定によって制限される場合があります。

仕様/数値仕様

オーダまたは品目と資源の双方に仕様/数値仕様を設定することによって、割付け候補資源を制限します。仕様/数値仕様がマッチしないものは候補からはずされます。

資源固定

使用指図毎に資源固定できます。資源固定されている使用指図については、現在割付いている資源が唯一の候補になります。なお全固定や一時固定の場合はすべての使用指図が資源固定として扱われます。

次資源制約

計画パラメタで「次資源制約を絶対化する」と設定されている場合、次のような次資源制約がかかります。

・フォワード割付けの場合は前工程が割付いている資源の次資源制約フィールドに設定されている資源(複数可)だけが候補になり得ます。何も設定されていない場合は制約はありません。

・バックワード割付けの場合は、次資源制約フィールドに何も設定されていないか、あるいは次資源制約フィールドに後工程が割付いている資源が設定されている資源だけが候補になり得ます(*)。

資源無効

資源無効になっている資源は候補からはずされます。

割り付け条件式

資源の割り付け条件式が設定されている場合、式の結果がFALSEなら候補からはずされます。

タスクセレクタ有効条件

タスクセレクタ有効条件が設定されている場合、式の結果がFALSEなら候補からはずされます。

指図有効条件式

指図有効条件式が設定されている場合、式の結果がFALSEなら候補からはずされます。

割付け候補数の上限

計画設定と計画パラメタの割付け候補数の上限を設定すると、発生した候補の組合せをすべて評価せずに、上限に設定した数までしか評価しないようになります。計画設定の割付け候補数の上限のデフォルト値には1000が設定されています(旧仕様では100)。割付け候補数の上限を空にすると、発生した候補の組合せすべてを評価します。
計画パラメタの割付け候補数の上限が設定されている場合は、そちらの値が優先されます。
「割付け候補数の上限」の設定により、仮割付けが途中で打ち切られた場合、
  「割付け候補数の上限値に達したため、仮割付けの候補の一部を切り捨てられた作業が%1個見つかりました。」
と、メッセージを出力します。

このプロパティを設定していない場合、通常スケジューリングロジックはマスタでの出現順で割付候補を評価していきますが、これに対してこのプロパティを設定した場合、一番空いている(使用指図の少ない)資源から評価していきます。これは、候補資源数の上限を設定することで割付け結果が特定の資源に固まることを防ぐためです。

評価の回数が多くなるほど割付け時に時間がかかりますが、候補の組合せが1000より多い場合でも、すべてを評価したい場合や1000より多く評価したい場合には、割付け候補数の上限を大きくするか、空にして下さい。

※Ver.5.1.2までは、割付け候補数の上限のデフォルト値は100でしたが、Ver.5.2.0より1000としました。これは新規プロジェクトを作成する場合に適用されますが、既存のプロジェクトには影響しません。

ダミー資源

マスタの設定によっては、割付け可能な候補資源が全く見つからない場合も考えられます。
このような場合はAsprovaは自動的にダミー資源を発生させて、ダミー資源上に無限能力、強制割付けします。


HelpNo.:767000
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