重なり方法

重なり方法


■重なり方法の種類

前後する工程間の時間関係を設定します。


ES

(End-Start)

前工程の終了日時と自工程の開始日時を関連付けます。
前工程と自工程の間を空ける時に使用します。


SS

(Start-Start)

前工程の開始日時と自工程の開始日時を関連付けます。
前工程と自工程をオーバーラップさせる時に使用します。


SSEE

(Start-Start、End-End)

前工程の開始日時と自工程の開始日時および前工程の終了日時と自工程の終了日時を関連付けます。
前工程と自工程をオーバーラップさせますが、自工程の製造時間が短く、開始日時で関係付けると前工程より早く自工程が終了してしまう時に使用します。


EES

(End-Each-Start)

前工程の任意の日時と自工程の製造開始日時を関連付けます。
自工程の作業が分割されている場合に、分割した作業それぞれの製造数量に合わせて前工程の任意の日時と関係付けをします。
分割されていない場合はESと同じように割付きます。


ESE

(End-Start-Each)

前工程の製造終了日時と自工程の任意の日時を関連付けます。
前工程の作業が分割されている場合に、分割した作業それぞれの製造数量に合わせて後工程の任意の日時と関係付けをします。
分割されていない場合はESと同じように割付きます。


ESSEE

(Each-Start-Start、End-End)

自工程の作業が分割されている場合に、分割したそれぞれの作業の製造開始日時と製造終了日時を分割した作業の製造数量に合わせて前工程の作業の日時と関連付けをします。SSEEとEESが融合したイメージです。
分割されていない場合はSSEEと同じように割付きます。
重なり時間の“;C”には対応していません。


SSEEE

(Start-Start、End-End-Each)

前工程の作業が分割されている場合に、分割したそれぞれの作業の製造開始日時と製造終了日時を分割した作業の製造数量に合わせて自工程の作業の日時と関連付けをします。SSEEとEESが融合したイメージです。
分割されていない場合はSSEEと同じように割付きます。
重なり時間の“;C”には対応していません。


GES

(Group-End-Start)

要グループ割付けオプション。前工程の作業がグループ化されているとき、グループ化された作業の最も遅い終了日時と自工程の開始日時を関連付けます。
前工程の作業がグループ化されていない時は、ESと同じ結果になります。


※ 以上の重なり方法では前工程と後工程の資源の稼働時間が異なるなどの場合、時間関係が正しく計算できない場合があります。


重なり方法と前工程、自工程の関係は下図のようになります。



ESE、EES、SSEEE、ESSEE使用時に、作業が分割されていない場合

重なり方法が「ESE」の場合、前工程の作業が分割されていないと、以下のように「ES」と同じような時間関係となります。


重なり方法が「EES」の場合、後工程の作業が分割されていないと、以下のように「ES」と同じような時間関係となります。


重なり方法が「SSEEE」の場合、前工程の作業が分割されていないと、以下のように「SSEE」と同じような時間関係となります。


重なり方法が「ESSEE」の場合、後工程の作業が分割されていないと、以下のように「SSEE」と同じような時間関係となります。



■重なり方法と重なりMINの定義の仕方

重なり方法と重なりMINは、製造BOMテーブルのマスタ入力指図およびマスタ使用指図の両方で指定することができます。
複数の指図に設定した場合は、以下のルールで採用する重なり方法と重なりMINを決めます。


マスタ入力指図の重なり方法と重なりMIN

①マスタ入力指図に重なり方法と重なりMINを指定した場合は、使用指図のそれは無視されます。

②マスタ入力指図の重なり方法と重なりMINにデフォルト値を設定することができます、両プロパティのデフォルト値を設定した場合は、使用指図の設定はすべて無視されます。

③複数のマスタ入力指図に重なり方法と重なりMINを指定する場合は、その入力指図を使って紐付いたそれぞれの前工程作業との重なり時間を定義することになります。


マスタ使用指図の重なり方法と重なりMIN

基本的には、主資源の使用指図の重なり方法と重なりMINを参照しますが、複雑なケースでは、以下のようになります。

④まず、前工程とつながっている入力指図が存在するタスクの作業使用指図の中に主資源の作業使用指図があれば、そのマスタ使用指図の定義を参照します。

⑤④で主資源の作業使用指図がなければ、副資源の使用指図の中から重なり方法と重なりMINの両方が指定されているマスタ使用指図を参照します。

⑥⑤に該当するマスタ使用指図がなければ、重なりMINが指定されているものを選択します。その場合は重なり方法は入力指図に指定されている重なり方法を適用し、入力指図から重なり方法を適用できない場合のデフォルトはESとします。

※上記はVer.11.0.0.42 以降の仕様です。それ以前のバージョンの仕様は、それ以前のヘルプファイルをお読みください。



■重なりMAXの定義の仕方

重なりMAXも、製造BOMテーブルのマスタ入力指図およびマスタ使用指図の両方で指定することができます。
ただし、マスタ入力指図に重なり方法と重なりMINの2つ、または重なり方法と重なりMIN式の2つが設定されている場合は無視されます。

次に例を挙げます。以下のデータは、サンプルKをベースにしたものです。70番工程で、複数の入力指図がある合流工程になっています。


 

以下の設定のように、重なりMINがすべての入力指図に設定されている場合、重なりMAXは入力指図ごとに設定できます。
以下の場合では、30番工程と70番工程の間だけに重なりMAXの制約が3時間となります。この状態で、使用指図に重なりMAXに設定しても無視されます。

 

以下の例では、20番工程とのつながりを定義する入力指図の重なりMINが設定されていません。その代りに、使用指図に重なりMINと重なりMAXが設定されています。
この場合、20番工程と70番工程の間の重なり時間は使用指図に依存します。そのほかの入力指図に関しては、重なりMINが設定されているので、使用指図の重なりMIN、重なりMAXの設定は適用されません。


※上記はVer.12.0.0.14 以降の仕様です。



■重なりの基点

重なり方法で関係付けた前後工程は、前工程の出力指図および後工程の入力指図の前段取り、製造、後段取りに入出力比率値を入力したタスク間で関係付けされます。

重なり方法がESとして、デフォルトでは製造タスク間で関係付けられますが、これは前工程の出力指図の製造と後工程の入力指図の製造に入出力比率値を設定しているからです。
※入出力比率値の入力を省略したり、出力指図を省略した場合は、製造に入出力比率値を1と設定したものと見なされます。


重なり方法がESで、後工程の入力指図で前段取りに入出力比率値を設定すると、前工程の製造の終了と後工程の前段取りの開始で関係付きます。


重なり方法がSSEEの場合で、後工程の入力指図で前段取りに入出力比率値を設定すると、前工程の製造の開始・終了と後工程の前段取りの開始・終了で関係付きます。


重なり方法がSSEEの場合に後工程の入力指図で前段取りに入出力比率値を設定した上で重なり時間に“C”を設定すると、前工程の製造の開始・終了と後工程の段取りの開始・製造の終了で関係付きます。この場合のみ、前工程で1つのタスクと後工程で2つのタスクで関係付くことになります。


■作業分割と重なり方法について

重なり方法の中で、

EES、ESE、ESSEE、SSEEE

については、割付ける時点で対象となる作業がすでに分割されていなければ、正しく割付けることができません。

そのため、資源・マスタ使用指図の製造単位による分割(割付けながら動的に分割するケース)では、

以下のケースは対応します

・フォワード割付けで前工程が分割されている

ESE、SSEEE

・バックワード割付けで後工程が分割されている

EES、ESSEE

以下のケースは対応できません

・フォワード割付けで後工程が分割されている

EES、ESSEE

・バックワード割付けで前工程が分割されている

ESE、SSEEE

品目の製造単位や作業の分割数など、割付ける前に分割されるケースでは、分割していない場合と同様に対応できます。

※重なり時間に"C"を入れながら入出力比率値を製造のほうに入れますと動作は不定となります。


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