KPIオプション


KPIオプションは、スケジューリングの結果からKPI(Key Performance Indicators:主要業績評価指標)を算出します。長期経営計画を策定するツールとして、従来の生産スケジューラーよりも大きな導入効果が期待できます。


特徴

KPIオプションは、スケジュール結果を元に期間KPI、オーダKPI、作業KPI、資源KPI、品目KPIを算出します。
KPIの値は、KPI評価コマンドを実行すると計算されます。

設定

KPIを計算するためには、以下のプロパティを設定する必要があります。

工場カレンダー資源

計画設定の設定タブにある「工場カレンダー資源」に、稼働時間を計算する対象となる資源を設定します。

KPI計算開始日時

KPI評価コマンドのKPIタブにある「KPI計算開始日時」にKPIの計算を開始する日時を設定します。デフォルトは計画基準日時です。

KPI計算期間

KPI評価コマンドのKPIタブにある「KPI計算期間」にKPIの計算をする期間を設定します。デフォルトは30dです。

品目種別

品目の「品目種別」を設定します。製品、半製品、中間品、購買品から適当なものを選択します。

品目の単価

品目の「単価」を設定します。

品目の請負単価

品目の「請負単価」を設定します。請負費の計算に使用します。

資源のコスト種別

資源の「コスト種別」を設定します。“時間単価”は労務費に、“請負単価”は請負費の計算対象になります。

資源の時間単価

資源の「時間単価」を設定します。労務費の計算に使用します。


KPIの項目

KPIには、標準で以下の項目があります。

期間KPI

指定期間の売上、コスト、在庫量、在庫金額などを算出します。
KPI評価結果テーブルで確認できます。KPI評価結果テーブルは、メニューの「テーブル表示/評価結果/KPI」で表示できます。

売上指定期間内の受注オーダの金額の合計
原材料費指定期間内の購買オーダの金額の合計
請負費指定期間内の作業の請負費の合計
労務費指定期間内の作業の労務費の合計
費用合計原材料費 + 請負費 + 労務費
利益売上 - 費用合計
利益率利益 / 売上
受注納期遵守率指定期間に割り付いた受注オーダの納期遵守率
購買納期遵守率指定期間に割り付いた購買オーダの納期遵守率
製品在庫金額指定期間開始日時の製品在庫の金額の合計  ※品目の種別が“製品”か“中間品”
部品在庫金額指定期間開始日時の部品在庫の金額の合計  ※品目の種別が“半製品”のみ
購買品在庫金額指定期間開始日時の購買品在庫の金額の合計  ※品目の種別が“購買品”のみ
在庫金額合計製品在庫金額 + 部品在庫金額 + 購買品在庫金額
製品在庫数量指定期間開始日時の製品在庫の数量の合計  ※中間品も加算されます
部品在庫数量指定期間開始日時の部品在庫の数量の合計  ※品目の種別が“半製品”のみ
購買品在庫数量指定期間開始日時の購買品在庫の数量の合計  ※品目の種別が“購買品”のみ
在庫数量合計製品在庫数量 + 部品在庫数量 + 購買品在庫数量
ROA利益 / 在庫金額合計

オーダKPI

オーダごとに算出したKPIです。

原材料費累積最終工程の作業の原材料費累積の合計
請負費累積最終工程の作業の請負費累積の合計
労務費累積最終工程の作業の労務費累積の合計
費用累積合計原材料費累積 + 請負費累積 + 労務費累積
売上受注オーダの数量 * 品目の単価
利益売上 - 費用累積合計
利益率利益 / 売上

作業KPI

作業ごとに算出したKPIです。

原材料費購買オーダの数量 * 品目の単価
請負費作業の数量 * 品目の請負単価  ※資源のコスト種別が“請負単価”のみ
労務費製造の総時間 * 資源の時間単価
費用合計原材料費 + 請負費 + 労務費
原材料費累積前工程の原材料費の累積 + 原材料費
請負費累積前工程の請負費の累積 + 請負費
労務費累積前工程の労務費の累積 + 労務費
費用累積合計原材料費累積 + 請負費累積 + 労務費累積

資源KPI

資源ごとに算出したKPIです。

請負費指定期間内の作業の数量 * 品目の請負単価の合計  ※資源のコスト種別が“請負単価”のみ
労務費指定期間内の作業の製造の総時間 * 資源の時間単価の合計  ※資源のコスト種別が“時間単価”のみ
前段取り時間指定期間内の前段取り時間の合計
製造時間指定期間内の製造時間の合計
後段取り時間指定期間内の後段取り時間の合計
稼動時間指定期間内の稼働時間の合計
負荷(段取りを含む)(前段取り時間 + 製造時間 + 後段取り時間) / 稼働時間
負荷(段取りを含まない)製造時間 / 稼働時間

品目KPI

品目ごとに算出したKPIです。

在庫量指定期間開始日時の在庫の数量
在庫金額在庫量 * 単価
消費量指定期間内で消費された数量の合計  ※受注オーダ、購買オーダ以外
消費金額消費量 * 単価
生産量指定期間内で生産された数量の合計  ※受注オーダ、購買オーダ以外
生産金額生産量 * 単価
日需要量消費量 / 工場カレンダー資源の稼働日数
在庫回転日数在庫量 / 日需要量
売上指定期間内の受注オーダの数量 * 単価  ※該当品目が受注オーダの品目の場合のみ
原材料購入費指定期間内の購買オーダの数量 * 単価  ※該当品目が購買オーダの品目の場合のみ

KPIの項目間の関連

KPI評価コマンドに設定されているKPI計算式は上から順に処理されるようになっています。上に設定した式の結果を、後から計算されるKPI計算式で利用している場合があり、設定する式の順序が重要な意味を持ちます。
標準で設定されているKPIの項目間の関連は以下の図のようになっています。(矢印の向きに参照しています)

品目KPIと資源KPI


作業KPIとオーダKPIと期間KPI


時間方向負荷平準化により引き伸ばされた作業の労務費について

時間方向負荷平準化コマンドでは、負荷によって作業を時間方向に引き延ばします。引き伸ばした状態のままでKPIの計算を行うと、作業の労務費が大きな値となってしまいます。そのため、KPIの計算式では作業の伸張率を利用することで、計算結果が正しくなるようにしています。

ME.労務費=Sum(ME.製造タスク.作業使用指図,(TARGET.総使用時間/TARGET.'オーダ/作業/タスク'.伸張率)*TARGET.資源.時間単価/1h)

しかし、以下のコマンドを実行されると、作業の伸張率がリセットされます。

アジャストメント
MRP割付け
オーダ割付け・紐付け
製造オーダ割付け
購買オーダ割付け
受注オーダ割付け
実績作業割付け
日時固定作業割付け
並び順制御

そのため、時間方向負荷平準化コマンドにて引き伸ばされた作業のKPIを算出する場合は、時間方向負荷平準化コマンドの直後にKPI評価コマンドを入れるようにして下さい。



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