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通常の生産スケジューラの有限能力スケジューリングではデータ量(作業数)が多くなるに従い、リスケジュールの計算時間は指数関数的に長くなる。Asprovaは独自の特殊ロジックにより作業数に対して計算時間はリニアである。1つの作業を割付ける時間は全体の作業数に関係なく一定である。(この特殊ロジックの内容は非公開である) 

   

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1つの作業を割付けるときには、割付先の資源の候補が複数発生する。特に、機械・金型・人員を同時に使う場合は候補数が非常に多くなる。例えば、機械・金型・人員とも100種類の候補がある場合は、全体の候補数は1000000となる。このような時にあらかじめ候補を発生する方式だと、多くのメモリーが必要で、かつ候補の発生に処理時間がかかる。Asprovaでは候補の発生を順次行い、途中で打ち切ることができる。このため、高速、高メモリー効率のロジックを実現している。 

工程間を10分以上空けてはいけないなど、2つ以上の工程間の時間関係に制約があるとき、候補の発生はこの複数の工程で同時に行う必要がある。先に一方の工程の割付を決定してから、他方の工程の割付を決定する方式だと、最初の工程の割付の間違いが取り返しがつかず、よりより組み合わせができない。Asprovaでは2つ以上の工程の資源の候補を同時に発生させることにより、2つ以上の作業の割付資源の決定を最良化を可能にしている。