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Q: TOCにおいては、ボトルネック(制約)資源を先に割付けることによって、ボトルネック資源の稼働率を最大にすることが、工場全体のスループットを向上することになるといいますが具体的にどのように行うのですか?

A: TOCではボルトネックに着目し、最大のボトルネックを改善すれば、スループットが大きくなることを説いています。下図では、マシン2がボトルネック資源です。スケジューリングの順序としては、まず、マシン2を割付けます。次に、マシン2の前工程をバックワードに割付け、マシン2の後工程をフォワードに割付けます。

スライド23.JPG

 

これにより、以下の3つの効果を狙います。


 1. ボトルネック資源の稼働率を向上させ、工場全体のスループットを最大にする。

 2. 先頭工程の着手をボトルネック資源に同期させ、結果として、早すぎる着手のために、ボトルネック資源の手前で仕掛在庫が過剰になるのを防ぐ。

 3. ボトルネック工程の後工程をスムーズに流し、仕掛品在庫を削減する。

 

生産計画スケジューラは、計画パラメータによりTOCでいう、ボトルネック中心のスケジューリングを簡単に設定できます。

 

関連項目 :設備や人員の未来の負荷の見える化 (負荷グラフ)