中国の工場への生産スケジューラの導入に際しては、日本以上に明確な目的が求められます。納期管理なのか? 進捗管理なのか? コスト管理なのか? システム導入の目的を1点に絞り込むことで、早期に効果を出すことが必要です。元来、アンダーコントロールにない工程には、多くの問題が発生しており、カイゼンを実現しようとしても、互いに相反するような条件が多く見られます。そこで最適化すべき工程、品種、制約条件などを1点に絞り込むことで、この問題を解決することが可能になるのです。
　その意味では、導入目的の中で最も効果的なのは、リードタイムの短縮といえます。生産の時間が短くなれば、在庫リスクを軽減でき、競争相手より速く製品を市場に投入することができるからです。急速に需要が変化する中国市場では、こうした工場体質の確立は不可避ともいえるのではないでしょうか。
　嗜好性の多様な中国で売れる製品を生産するためには、少量多品種生産への移行も避けて通れません。こうしたラインでは、品種ごとの生産ラインの切り替え、段取りの問題、作業員の配置など、高度な生産管理が求められます。この高度な計画要件を“見える化”するのが、当社の製品「Asprova」です。
　「Asprova」のパラメータには、日本の多くの工場で鍛え上げられたノウハウが詰っています。品質、納期、コストにおいて中国市場でも評価の高い日本の製品の半分は、「Asprova」により生産されているといっても過言ではありません。ちなみに日本では市場シェア48％（富士経済社調査）を誇ります。ご興味のある方はまず当社にプロトタイプデモ作成をご依頼ください。御社のデータで生産ライン問題の“見える化”を実現させていただきます。
　「Asprova」の導入で重要なことは、貴方の工場のボトルネックを発見し、その問題を集中的に解決することです。まず、現在の生産計画作成の運用方法を否定することから始めましょう。中国国内工場の多くが従来の来料委託生産から中国市場への内販にパラダイムシフトする中では、従前の慣習は邪魔なだけです。日本と環境の違う中国国内生産で、定性的な議論をしても百害あって一利なしです。かならず数字で議論し、お互いのコミュニケーションギャップを埋めるべきと考えます。
　当社以外から「Asprova」の導入効果について確証を得たいと希望のお客様は、今年1月に開催される当社ユーザー会にぜひお越し下さい。日本と中国のお客様の工場で、 “見える化”を実現いたします。